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笑った時に目に入りやすい前歯は、第一印象を左右する大切な要素です。 歯の変色や隙間などがあって、気になっている方もいるのではないでしょうか。そんな前歯を美しく整える方法として「セラミック治療」が注目されています。セラミックは自然な白さと透明感を持ち、見た目を美しく仕上げるだけでなく、機能面でも優れた素材です。しかし、セラミックといっても種類が複数あり、それぞれに特徴があります。今回は、前歯の見た目を整えたいと考えている方に向けて、セラミックの種類やメリット・デメリット、さらに治療後のケアについて詳しく解説します。
1. 前歯に適しているセラミックの素材・種類
前歯は話したり笑ったりした際に最も目立つ場所であり、「見た目の自然さ」が特に重視されます。そのため、セラミック治療では透明感があり、天然歯に近い質感を再現できる素材が求められます。以下に、前歯に適しているセラミック素材を解説します。
①オールセラミック
ガラス成分を含んだセラミックで、特に「e.max(イーマックス)」と呼ばれる商品が多く使用されています。自然な光の透過性と滑らかな表面性状を持ち、透明感のある仕上がりが特徴です。前歯の美しさを重視する方に最も適しています。
②ジルコニアセラミック
ジルコニアは非常に強度の高い点が特徴で、咬み合わせの力が強い方にも向いています。オールセラミックに比べると透明感はやや劣ると言われていましたが、現在はオールセラミックとほぼ同等の美しさを提供できる素材もあります。
③ラミネートべニア
歯の表面を薄く削り、シェル状のセラミックを貼り付ける方法です。歯の色や形、すき間などを整えるのに適しており、歯の削除量を少なくできるのが特徴です。
④ハイブリッドセラミック
セラミックと樹脂を混ぜた素材で、ある程度の見た目は再現できますが、透明感はオールセラミックに比べると劣ります。耐久性や色調の点でもやや劣るため、費用を抑えたい方向けの選択肢です。
前歯に使用する場合は、見た目の自然さを最優先に、機能性や強度とのバランスを考慮して選ぶことが大切です。
2.前歯のセラミック治療のメリット・デメリット
前歯は顔全体の印象に大きく関わるため、見た目を整える目的でセラミック治療を希望する方が増えています。以下に、前歯にセラミックを使う場合のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
<メリット>
①見た目が自然
セラミックは光の透過性があり、天然歯に近い色合いや透明感があります。特にオールセラミックやラミネートべニアは、天然歯よりも綺麗な形状を作り出すことが可能で、周囲の歯となじみやすく、自然な口元の再現が期待できます。
②金属を使わないため歯ぐきが黒ずまない
メタルフリーのセラミック治療は、金属アレルギーの心配がなく、長期使用による歯ぐきの黒ずみも起こらない特徴があります。審美面に配慮したい前歯の治療において、大きなメリットといえるでしょう。
③着色や変色に強い
タバコやコーヒーなどによる着色に強く、長期間にわたって美しい白さを保ちやすいのも前歯に向いている理由の一つです。
<デメリット>
①強い衝撃で割れることがある
オールセラミックなどは審美性に優れている反面、硬いものを噛んだときなどに割れるリスクがあります。歯ぎしりがある方はナイトガードの使用や、咬筋ボツリヌス療法などが推奨される場合もあります。
②費用が保険診療より高額になる
審美目的の治療は保険適用外となるため、治療費は自費になります。使用する素材によって金額は異なりますが、高額な費用負担が必要です。
③健康な歯を削る必要がある場合も
ラミネートべニアなどは最小限の切削で済みますが、クラウン(被せ物)の場合は健康な前歯をある程度削る必要があります。一度削ると元には戻せないため、慎重な検討が必要です。
前歯のセラミック治療は見た目の美しさを高める有効な方法ですが、治療の性質や費用面を十分に理解して選ぶことが大切です。
3. セラミック治療後のケアについて
セラミック治療を受けた後は、長く良い状態を保つためのアフターケアも欠かせません。正しいケアを行うことで、セラミックの寿命を延ばすことが期待できます。
以下に、治療後のケアについて解説します。
①定期的なメンテナンスが必要
セラミック自体はむし歯になりませんが、周囲の歯や歯ぐきの健康を保つために、定期的な歯医者でのチェックが重要です。特に、接着部分に段差があるとプラークが溜まりやすく、むし歯や歯周病の原因になることがあります。また、マイクロクラックと言って、微細なヒビが生じると割れるリスクが上がります。そのため、定期検診で早期発見し、早期に対応することも重要です。
②正しいブラッシング習慣を身につける
毎日の歯磨きは、セラミックの美しさを保つための基本です。柔らかめの歯ブラシを使い、丁寧に磨くことで、接着部位や歯と歯の間の汚れを防げます。フロスや歯間ブラシも併用し、口腔内を清潔に保ちましょう。
③強い衝撃や硬いものは避ける
セラミックの種類によっては、強い衝撃で欠けたり割れたりすることがあります。氷やナッツ、硬いおせんべいなどを噛む習慣がある方は注意が必要です。また、歯ぎしりや食いしばりのある方は、ナイトガード(マウスピース)の使用や、咬筋ボツリヌス療法を検討することもあります。
④着色汚れを防ぐ
セラミックは変色しにくい素材ですが、喫煙や濃い色の飲み物(コーヒー・赤ワイン・紅茶など)を頻繁に摂取すると、微細な着色が起こることがあります。飲食後に口をゆすぐ、こまめにブラッシングするなどの工夫が必要です。
治療後のケアは、セラミックの美しさと機能を保つための大切なポイントです。日々のセルフケアと歯医者でのプロフェッショナルケアを両立させましょう。
天然歯とセラミックの歯では使用する歯磨き粉も異なります。
4. たまプラーザの歯医者 州デンタルオフィスのセラミック治療
横浜市青葉区たまプラーザの歯医者 州デンタルオフィスは、「見た目の美しさ」と「歯の機能の回復」を目的としたセラミック治療を行っております。しかしその土台となる歯や歯ぐきが健康でなければせっかく装着したセラミックを長持ちさせることはできません。
そのため州デンタルオフィスでは歯周病治療や精密根管治療を通じて、土台となる歯や歯ぐきの状態を整え、その上でセラミック治療を行います。
また、セラミック治療は治療後の定期的なメンテナンスも大切です。
早い段階でのセラミックの不具合や新たな歯の病気を見つけることは、一度装着したセラミックを長持ちさせることにも繋がります。
患者さんのお口の健康を守るため治療前も治療後も患者さん一人ひとりに合った提案をいたします。
万が一装着したセラミックが割れてしまうなどのアクシデントがあった場合でも、州デンタルオフィスでは5年間の保証を付けております。
横浜市青葉区たまプラーザの歯医者 州デンタルオフィスではセラミック治療の他にもオフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、ウォーキングブリーチ(1本単位のホワイトニング)歯、肉ホワイトニングなど見た目とお口の機能を向上させる治療も行っています。
まとめ
前歯の見た目を整えたい方にとって、セラミック治療は自然な白さと透明感を実現できる選択肢です。特にオールセラミックやジルコニアセラミック、ラミネートべニアは前歯の審美性を重視する治療に適しています。ただし、費用面や歯を削る必要性、割れるリスクなどもあるため、歯科医師と相談し、自分に適した治療法を選択することが重要です。
横浜市・たまプラーザ周辺で前歯の見た目にお悩みの方やセラミック治療を検討している方は、州デンタルオフィスまでお問い合わせください。
監修:州デンタルオフィス
院長 白𡈽 州