- 投稿日:2025.04.25
- カテゴリー: セラミック
▼目次
1. セラミックを入れる際に歯を削る理由とは?
2. セラミックを入れる際に歯を削るデメリット
3. 歯をなるべく削らない選択肢もある?セラミックの種類ごとの違い
4. たまプラーザの歯医者 州デンタルオフィスのセラミック治療
セラミック治療は、審美性を重視した治療法の一つであり、むし歯や欠けた歯の修復に用いられる治療法です。
ただし、「健康な歯を削る必要がある」と聞いて、不安に感じる方もいるかもしれません。実際、セラミックを入れるためには、ある程度歯を削る必要があります。なぜ削らなければならないのか、その理由やリスクについて知ることが重要です。また、症例によっては、歯を削る量を抑えた方法が選択できる場合もあります。今回は、セラミック治療における歯を削る意味や、それに伴うメリット・デメリット、さらに削る量を抑える方法について解説します。
1. セラミックを入れる際に歯を削る理由とは?
セラミック治療では、人工歯を被せるために土台となる歯を削ることがあります。この「削る」工程は、被せ物の適合性を高め、治療を円滑に進めるための大切な準備です。
①長期安定させるため
セラミッククラウン(被せ物)やインレー(詰め物)は、しっかりと補強巣る必要があります。脆弱な歯の表面を削ってセラミックで覆うことで、長期的に安定し、使用することを可能にします。
②むし歯や古い詰め物を取り除くため
治療対象の歯がむし歯で、以劣化した金属の詰め物が入っている場合には、これらを除去し、健康な部分を残すために削ります。
③噛み合わせを安定させるため
セラミックを入れた際に高さや形態が不適切だと、噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。そのため、周囲の歯とのバランスを考慮しながら設計を行います。
④見た目を享受するため
特に前歯など審美性が求められる部位では、削って形を整えることで、周囲の歯との調和を図りやすくなります。
セラミック治療で歯を削るのは、「被せ物の適合性を高め、見た目や機能の調和を図るため」に行われることが一般的です。
2. セラミックを入れる際に歯を削るデメリット
セラミック治療で歯を削ることには利点もありますが、注意すべき点もあります。以下に代表的なデメリットを整理します。
<歯を削るデメリット>
①一度削ると元に戻せない
歯を削ることで、歯の表面のエナメル質が失われます。一度削った歯は再生しないため、症例によっては将来的に再治療が必要になることがあります。
②知覚過敏を引き起こす可能性がある
削る深さによっては、歯の神経に近づき、冷たいものや熱いものに敏感になる知覚過敏が生じる可能性があります。
③健康な歯質まで削るリスクがある
削る範囲が広くなると、健康な部分まで影響を及ぼす可能性があります。そのため、治療の精度や削る量のコントロールが重要になります。
歯を削ることには慎重な判断が求められるため、治療前には歯科医師としっかり相談し、拡大鏡やマイクロスコープを使用し、精密に治療を進めてくれる歯科医院で行うことが大切です。
3. 歯をなるべく削らない選択肢もある?セラミックの種類ごとの違い
最近では、「歯をできるだけ削らないセラミック治療」への関心が高まっています。すべてのケースで適用できるわけではありませんが、症例によっては「削らない」または「削る量を最小限に抑える」治療法が選べることもあります。以下に代表的なセラミックの種類と、それぞれの特徴をまとめます。
<代表的なセラミックの種類>
①ラミネートベニア(削る量が少ない)
前歯の表面をわずかに削って、薄いセラミックシェルを貼り付ける方法です。歯の色や形、すき間の改善に向いています。削る量が少なく済むため、歯への影響を抑えやすいのが特徴です。ただし、奥歯や大きなむし歯の治療には適していません。
②ハイブリッドセラミック(柔軟性があり削る量を抑えやすい)
セラミックとレジン(プラスチック)の混合素材で、ある程度の柔軟性があります。硬すぎないため噛み合う歯にやさしく、症例によっては削る量を抑えられる場合があります。ただし、純粋なセラミックに比べると変色や摩耗のリスクが高く、減少傾向にあります。
④フルジルコニアクラウン(強度重視・削る量は多め)
強度が高いため、奥歯など力がかかる部位に向いています。以前は硬すぎるためにオールセラミッククラウンが主流でしたが、現在では多くの歯科医院で使用されています。
⑤e.max(審美性が高く、削る量は中程度)
透明感があり、見た目が自然で審美性に優れています。前歯や小臼歯によく使われ、強度と美しさのバランスが取れている素材です。以前は主流な材料でしたが、ジルコニアの進化に伴い、第一選択としないクリニックも増えてきています。
⑤削らない治療(ケース限定)
むし歯がごく小さい場合や、詰め物が不要な程度の変色であれば、セラミックの貼り付けや表面処理だけで対応できることもあります。ただし、症例によっては適用が難しいことがあるため、すべての患者さんに適用できるわけではありません。
素材や方法によって耐久性や切削量には大きな違いがあります。治療の目的やご自身の歯の状態に合わせて、歯科医師とじっくり相談することが大切です。
4. たまプラーザの歯医者 州デンタルオフィスのセラミック治療
横浜市青葉区たまプラーザの歯医者 州デンタルオフィスは、「見た目の美しさ」と「歯の機能の回復」を目的としたセラミック治療を行っております。しかしその土台となる歯や歯ぐきが健康でなければせっかく装着したセラミックを長持ちさせることはできません。
そのため州デンタルオフィスでは歯周病治療や精密根管治療を通じて、土台となる歯や歯ぐきの状態を整え、その上でセラミック治療を行います。
また、セラミック治療は治療後の定期的なメンテナンスも大切です。
早い段階でのセラミックの不具合や新たな歯の病気を見つけることは、一度装着したセラミックを長持ちさせることにも繋がります。
患者さんのお口の健康を守るため治療前も治療後も患者さん一人ひとりに合った提案をいたします。
万が一装着したセラミックが割れてしまうなどのアクシデントがあった場合でも、州デンタルオフィスでは5年間の保証を付けております。
横浜市青葉区たまプラーザの歯医者 州デンタルオフィスではセラミック治療の他にもオフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、歯肉ホワイトニング、咬筋ボツリヌス治療など見た目とお口の機能を向上させる治療も行っています。
まとめ
セラミック治療で歯を削るのは、人工歯を正確に固定し、見た目や噛み合わせを整えるために多くのケースで必要とされる処置です。ただし、すべてのケースで大きく削る必要があるわけではなく、素材や治療法によっては削る量を最小限に抑えられる選択肢も考えられます。セラミックの種類や自分の歯の状態によって、治療の選択肢は大きく変わります。
横浜市青葉区、たまプラーザ周辺で「セラミック治療」に関してお悩みがある方は、たまプラーザ駅徒歩2分の歯医者 州デンタルオフィスにご相談ください。
監修:州デンタルオフィス
院長 白𡈽 州